千里の馬は常に有れども伯楽は常に有らず
タイトルは政治についての講義で先生がおっしゃっていた言葉だ。
要するに、優秀で才能を持った者は常に存在しているが、その才能を見出してくれる人間は常にはいない。といった感じの意味だ。
看護師の賃金についての愚痴
https://www.nurse.or.jp/up_pdf/20211119185144_f.pdf
看護協会が、岸田内閣による看護師の賃上げについての声明を発表している。
要約すると、
・看護師の給料の引き上げを、当初は救急センターを持つ病院のみが対象だったが、協会と議員の取り組みにより今の、コロナ医療を行う病院にまで対象を拡大させた。
・しかし、今回の国の対応は全ての看護師が対象ではなく、金額も十分とは言えない。そもそも看護師は全産業平均の40代前半での賃金の差は約7万円ある。(もちろん悪い方に)
・今後、協会は全ての看護師が年3%程度の賃金引き上げを目指して活動する。
といった様な事が書かれていた。個人的な感想としては、対象範囲の拡大に持っていったといった点において、よくやった!といった感じ。一方で、看護師の給与の問題においては、かなり昔から言われていた事であるので、この様な状態になるまで問題を解決の方向に導けていない状況には、残念であると感じる。
改めて、40代で7万の差があるのか・・・と考えると、看護師が美味しいのは若い頃しかないな。。。
この賃金の問題は、恐らく解決するのはかなり時間が掛かりそうだから、身の振り方しっかり考えておかねばならないなぁ。
医療従事者全体に言えるが、国に生かさず殺さず、といった感じで飼い殺しにされている感が否めない。医療従事者の賃金問題や、労働問題はどうすれば解決できるのだろうか?
多分今の枠組みの中では、難しいんじゃないかなぁ?
ワクチン接種の際の事故の記事
ワクチン接種において発生する事故について、非常にわかりやすい記事が記載されていた。ワクチン接種業務を行う身として、事故につながる可能性がある部分を非常によく分かっているな。と感じた。
どうしても、接種業務はルーチン化してしまい慣れてくる。そういう時が最も危険である。
接種を受ける方も、ワクチンを実施する側の医療従事者も「間違いを起こす人間である。」という認識の上でいてもらった方が、お互いに重大な事故を防ぐ可能性がある。
外来とかで、問診を受けている際に患者の方も緊張してしまい、患者本人とは全然違う人の名前を言っているにも関わらず、「はい」と答えてしまうといった事が割とある。
これは、本当に危険でこの究極系が手術の患者間違いである。
今は、手術等の際には必ずネームバンドを使用して確実に患者確認を行う。一方で、コロナワクチンではどうだろうか?
チェック体制としては、受付→医師の問診→看護師が実施する前に再度確認→事務が再度確認といった体制を敷いている事が多いのではないだろうか。
この体制で書類と本人を確認して本当に今ワクチンを実施していいかを確認する。
そして、これらの体制の網をくぐり抜けて誤接種が発生する。
ぜひとも接種される方も、緊張しているでしょうが問診の際などはしっかりと落ち着いて、医者や看護師、そして受付の方のお話を聞くようにし、疑問点があればどんどん聞いてもらった方がいい。
混んでいて聞きづらいなぁ。なんて思っていても是非聞いてほしい。後々更に面倒な事にならないように。
看護師の給料
看護師の給料についてだが、この先いくら優秀な看護師であったとしても、持っている資格が看護師のみである場合は、大して給料は上がらない事は保証済みだ。
看護師で医療業界のなかで働く場合に高給取りになれる可能性があるのは、管理者・訪問看護起業・診療看護師(施設によるところが大きい。)らへんかな?
看護師の給料は職務内容と比較して割に合っていない事で有名では有るが、今後も変わることはないだろう。看護師という仕事の特性上、担う分野が幅広いため免許だけ持っていたとしても、専門性というものがない。(語弊はあるかもしれないが)
また、看護師の給料は夜勤を行うこと前提になっている。夜勤を行わない場合は、給料は更に安くなる。急性期病院で日勤だけとなる場合、めちゃくちゃ忙しいが給料は安いといったバグが発生する。
正直、こんな状況だから自分は総合病院とか医療業界に見切りをつけ始めている。資格は何か合った時の保険として取っておく・・・といった思考になりつつある。
軌道修正するなら20代の今しか機会はない。看護師の給料の適正価格って一体どれくらいがいいのかねぇ。
個人的には、夜勤なしで年収550-650万円貰えたならば何も言うことは無いのだが。
現実はそうは行かない。夜勤を行ってやっと中堅~ベテランあたりでやっとこのくらいもらえるか?って感じだろう。なんだか書いてて嫌になってきた。